大甘丸の効能は?シンプルイズベスト

大甘丸の効能は便秘ですが、他の漢方薬と比較すると体調や健康状態に左右される事無く処方出来るのが特徴の一つとも言われています。
通常の漢方薬でしたら、体力が有る方には実証向け、体力が低下してしまっている方に対しては虚証向け、その中間であれば虚実証向けと言ったように、それぞれ適した物が存在します。
ですが、大甘丸は比較的オールマイティーだと言えども、どんな便秘に対しても同じ効能を発揮すると言う事は有りませんので、安易に「便秘だから大甘丸を買おう」と独断で購入してしまうのは危険です。
医師や担当の方の指示は必要です。
大甘丸の効能について
オールマイティーですが、お子様や場合によってはご高齢者様、妊娠や授乳中、軟便や下痢と便秘が交互に来る場合、非常に体力が落ち込んでいる場合、体質やストレスによって胃や腸の機能が良好とは言えない場合には処方出来ません。
便秘がちな時は、状況によっては頭が重く感じてしまったり、ニキビ等の肌トラブルが起きてしまいがちです。
それに、食欲自体が低下してしまったり、滞留便によって腸内が過発酵してしまいがちです。
大甘丸にはそれらを緩和させる効能も期待出来ますし、便秘時の「のぼせ」やお腹が張って苦しい時、便が固い事によって起こる「ぢ」に対しても効果的です。
何故、大甘丸はオールマイティーに効能を発揮する?
比較的どのような方でも服用する事が出来る理由の一つは、「大黄」「甘草」の2種類と言う非常にシンプルな成分で構成されている点が挙げられます。
もし、大甘丸を購入された時に他の成分が表示されていた場合は、「添加物」や「結合剤」ですので、効能に変化が出ると言う訳では有りません。
大甘丸の成分は何?
主成分の「大黄」は植物の「タデ」の仲間に属し、便秘への効能を持つ漢方薬や生薬に使用される事が多いです。
フランスのお菓子にもよく利用される「ルバーブ」の仲間です。
「センノシド」と呼ばれる非常に強い成分を含んでいますので、胃や腸に対して負担が大きいです。
それを「甘草」によって身体への負担を和らげてあげます。
甘草は様々な漢方に利用される事が多く、大甘丸や便秘への効能が期待されるものも含め、全種類の7割以上にも利用されている成分です。
甘草のみを処方する事も稀に有りますが、基本的にはその漢方薬に含まれている身体への負担を少しだけ和らげてあげる「緩和」口の渇きを抑えてくれる「止渇(しかつ)」を目的として配合される事が大半です。
また、大黄によって引き起こされてしまう痛みや荒れ等をすこしだけ抑える事も目的だと思います。
もちろん、大甘丸に含まれている大黄はそこまで強力とは言えませんので、医師や担当の方に処方して頂いた用法や容量を守っていれば問題は無い筈です。
ですが、もし何か異変があれば直ぐに中止して担当の医師や専門家に相談するようにして下さい。
漢方薬の種類は様々で、その人に一番適していると思われる物を調合して処方するのが基本です。
もし宜しければ、「潤腸湯はどのような便秘に効く?」の記事も参考にして頂けると幸いです。
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