黄連解毒湯の副作用は?幅広い効果の裏

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、「黄芩(おうごん)」「山梔子(さんしし)」「黄連(おうれん)」「黄柏(おうばく)」から構成されています。
高血圧や更年期障害が原因の鼻血や動悸、めまいや顔の赤み、原因不明の不安や精神的な不安定だけでは無く、口内炎や湿疹、二日酔いやアトピー性皮膚炎まで幅広い効果が得られます。
それだけ幅広い効果が得られる反面、処方には注意が必要ですので、貰い薬や処方箋無しでの購入等、独断で購入するのは危険です。
黄連解毒湯各成分の副作用について
◯黄芩の副作用
黄連解毒湯に含まれている黄芩は、シソ科のコガネバナの表皮を除去した根を使用し、神経や血圧、体温の異常を正す働きが期待出来ます。
炎症やアレルギー反応を抑え、血管の拡張や血圧を下げる働きも期待出来ます。
体調や体質によっては、運動時の息切れや咳、発熱等の副作用が現れる場合が有り、「間質性肺炎(かんしつせいはいえん)」と呼ばれる病気を発症してしまったような症状が出てしまう可能性が有ります。
◯山梔子の副作用
黄連解毒湯に含まれている山梔子は、アカネ科のクチナシで、スーパーの調味料売り場でもお馴染みです。
炎症等を抑える効果や止血、が有り、便秘体質の改善や胆汁酸の生成を促す効果も期待出来ます。
高血圧やのぼせに対して処方される事が多い成分ですので、ある程度身体を冷やしてしまう働きが有り、体調が悪い場合や妊娠中は注意が必要で、体温が低めの方は悪寒や体調不良等の副作用が起きてしまう可能性が有ります。
◯黄連の副作用
黄連解毒湯に含まれている黄芩は、キンポウゲ科のオウレンの根茎を使用していて、胸のムカツキやお腹の痛み等の胃腸のトラブルに対して効果が有り、便秘や高血圧の改善も期待出来ます。
体調や体質にもよりますが、胃や腸の不調等の副作用が有り、長期間に渡る服用には適していないとも言われています。
◯黄柏の副作用
黄連解毒湯に含まれている黄柏は、キハダの外皮部分とコルク質を除去した樹皮を使用し、高い抗菌作用が期待出来、胃や腸の機能向上も期待出来ます。
副作用に関しては、担当の医師等に処方して頂いた用量を守っているのでしたら心配の必要は有りません。
ただ、過去に特殊なアレルギー等を発症してしまった事が有る場合や、遺伝的に過敏に反応してしまう可能性が有る場合は、確認の意味も兼ねて担当の医師等に相談するようにして下さい。
もし宜しければ、「黄連解毒湯の効果は?のぼせ気味にも効く」の記事も参考にしてみて下さい。
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