下痢と腹痛が辛いのは病気?便秘と交互は注意

下痢でも辛いのに、腹痛も起きてしまう時、本当に不安になりますよね。
「あちゃ〜、何か変な物食べたのかな〜?」
位の状況ならそこまで問題は無い場合も多いのですが、
「痛い!!!!」
と動けなくなる位でしたら、危険な状況である可能性が高いです。
また、頻繁に下痢と腹痛が起こる場合、怖い消化器系の病気や精神的な病気が隠れている可能性も有ります。
「無理をしない事」「我慢をしない事」が大切です。
もちろん、不安な時、病院受診する事が1番です。
放置してしまった場合、数時間もしない内に、救急車も呼べない位の腹痛が起きてしまう場合も有るからです。
皆様こんにちは。ご覧頂き感謝します。便秘解消情報局です。
腹痛を伴う下痢の大半は、水分の摂り過ぎや内臓の冷え、食事内容が原因です。
お腹を温めてあげたり、少し安静にしてあげるだけで大きく改善出来る場合が多いです。
ですが、ストレスが原因で自律神経が大きく乱れ、過敏性腸症候群下痢型や混合型を発症してしまう方も年々増えて来ています。
この機会に、腹痛を伴う下痢が起きてしまう仕組みについて、知って頂けると幸いです。
目次
下痢の原因
下痢自体は、
●水分を飲み過ぎてしまった事
●飲食物が身体に合わない事
●お腹の冷え
●急激なストレスや不安、環境の変化
等でも簡単に起きてしまいます。
最近では、ストレスや欧米寄りの食生活、野菜不足等が原因で起こる病気の発症率が高くなって来ています。
水分を飲み過ぎてしまった事が下痢に繋がる場合
その時の体調によっても変わってしまいますが、水分摂取が多過ぎる場合、腸管内で水分を処理出来なくなってしまう時が有ります。
健康的な状態でしたら、腸管で水分が吸収されますが、単純な水分の過剰摂取、消化器系の機能低下や病気等で、腸管の水分吸収能力が低下してしまう場合が有ります。
飲食物が身体に合わない事が下痢に繋がる場合
飲食物に関しては、
●身体がその飲食物を出来るだけ早く排出させようとしている場合
●人間が消化しにくい物質が含まれている場合
●アレルギーの場合
等が考えられます。
お腹の冷えが下痢に繋がる場合
冷えによって、胃腸を含む、消化器系の機能が低下してしまっている事が関係していると考えるのが一般的です。
急激なストレスや不安、環境の変化が下痢に繋がる場合
ストレスや不安等を受けた場合、自律神経と直接繋がっている腸の「蠕動運動(ぜんどううんどう)」が過敏に反応してしまっていたり、鈍化してしまう場合が有ります。
鈍化する事が長期化してしまった場合、腸内環境が悪化しやすくなってしまいがちです。
腹痛を伴う下痢の原因として多いのは、腸が過敏に成り過ぎてしまっている場合です。
腹痛の種類も、比較的軽度の「ゴロゴロ」「ギュルギュル」から、「キリキリ」「ズキズキ」、明らかに異常だと感じたり、うずくまって動けない位の激痛まで有ります。
原因に関しても、腸等の消化器系に細菌や寄生虫、ウイルス等が侵入してしまっている場合も有りますし、腸等の消化器系自体が病気等で損傷してしまっている場合も有ります。
腸等の消化器系に細菌・寄生虫・ウイルスが侵入してしまっている場合や、損傷や病気を発症してしまっている場合、腹痛を伴う下痢と並行して、発熱や嘔吐等も並行して起こりやすいです。
下痢の種類
先程、飲食物や体調、ウイルスや病気等が原因で腹痛を伴う下痢が起こる事が有ると説明させて頂きました。
下痢自体は、大きく分けて3種類が存在します。
●「運動亢進性下痢(うんどうこうしんせいげり)」
腸の「蠕動運動(ぜんどううんどう)」が活発化し過ぎてしまう事が原因で起こる
●「分泌性下痢」
腸管の内側部分を覆う事で保護している分泌液が過剰に生成されてしまう事が原因で起こる
●「浸透圧性下痢」
一部のサプリメントや薬、化学調味料や甘味料を摂取する事が原因で起こる事が多い
が存在します。
腹痛を伴う場合であったとしても、下痢が起こる場合、身体の機能による物が多いです。
「運動拮抗性」「分泌性」「浸透圧性」の内、どれかが起きてしまっていると考えるのが一般的です。
ただ、どれか一つだけが原因で起こる場合も有りますが、2種類以上が併発している場合も有ります。
運動拮抗性の下痢と腹痛
「運動拮抗性」の下痢は、ストレス等で自律神経が乱れてしまい、直接繋がっている腸の蠕動運動が上手く機能しなくなってしまう事が関係している場合が多いです。
また、病気や冷え等で腸等の消化器系の機能が低下してしまう事が関係している場合も有ります。
何らかの原因で腸の機能に異常が出てしまう事によって起こる下痢ですが、疲労や睡眠不足、荒れた食生活が続いてしまうだけでも簡単に起きてしまう場合が有ります。
「運動拮抗性」の下痢の場合、腹痛が起きてしまう原因は、腸の蠕動運動が過敏に成り過ぎてしまっている場合が多いです。
時々、腹痛を伴う下痢が来る位であれば、そこまで問題は無い場合が多いのですが、ストレスや緊張、不安を感じる度に腹痛を伴う下痢が起きてしまうのであれば、「過敏性腸症候群」の下痢型もしくは、混合型を発症してしまっている可能性も有ります。
過敏性腸症候群は、過去に腸の炎症等を発症してしまっている方に多い病気でした。
最近では、自律神経の乱れが原因で発症してしまっている方も多いです。
分泌性の下痢と腹痛
「分泌性」の下痢が起きてしまう主な原因は、食中毒や夏風邪、アレルギー反応等で、身体の自己防衛機能が働いている場合です。
特に海外旅行中等に多いのですが、「水」や「飲食物」自体が身体に合わなかったりする事も多いです。
この場合、腹痛を伴う下痢だけでは無く、嘔吐感や嘔吐、発熱等の症状が出てしまい易いです。
体内に侵入して来た有害物質に対して、腸管内に水分を集め、腸等の消化器官内に侵入した物を排除する為、強制的に下痢を起こします。
水分やミネラル分等が不足してしまい易い状況ですので、注意が必要です。
この時に注意しておきたい事は、医師の判断無しに「下痢止め」を使用してしまう事です。
分泌型に下痢止めは注意が必要
特に食中毒やアレルギーの場合ですが、先程説明させて頂いたように、身体に侵入した食中毒菌等を排除しようとしている状況です。
「下痢止め」を使用してしまった場合、排除出来ないまま身体に停滞してしまいます。
食中毒菌等は増殖してしまい易く、状況は悪化してしまう一方です。
特に食中毒菌は、感染力が強く、無理に出勤したとしても、周囲に感染してしまう場合が有り、集団感染に繋がる可能性も有ります。(参考「下痢止めは必要?下痢が止まらない時の注意点」)
浸透圧性の下痢と腹痛
「浸透圧性」の下痢が起きてしまう主な原因は、腸を刺激する働きや消化分解出来ない成分が含まれている食品やサプリメント、薬を摂取している場合です。
下剤やお通じ系のサプリメントの場合も有りますが、アロエやコーヒー、豆腐や中華麺、お菓子やニンニク、プルーンやノンシュガー系の飲食物等を摂取している場合も有ります。
意外と多いのですが、ダイエット系のサプリメントやお茶関係の商品に「センナ」や「キャンドルブッシュ(ゴールデンキャンドル)」、「アロエ」等の下剤と変わらない成分を知らない間に摂取している場合も有ります。
アロエと下痢
「アロエ」の場合、健康系・デトックス系のジュースを摂取している場合に起こり易いです。
整腸作用が有りますので、下痢を起こす可能性が有ります。
アロエと言うと、表皮部分に含まれている下痢を起こす可能性の有る成分「アロイン」が有名です。
薬事法の規制対象ですので、健康食品やサプリメントでは使用されていない事が殆どです。
コーヒーと下痢
「コーヒー」の場合、カフェインが腸を刺激してしまう性質が有り、下痢を起こしてしまう場合が有ります。
豆腐と下痢
「豆腐」の場合、「にがり」が関係しています。
「にがりダイエット」が一時期流行りましたが、主成分は「酸化マグネシウム」系ですので、腹痛を伴う下痢が起きてしまう場合が有ります。
中華麺と下痢
「中華麺」の場合、「かんすい」が関係している場合が有ります。
「かんすり」は、「炭酸カリウム」と「炭酸ナトリウム」から構成されています。
「アルカリ性」が強く、腸へ刺激を与えてしまう場合が有り、下痢を引き起こしてしまう可能性が有ります。
「中華麺」と言えば、ラーメンですが、油分が多く、消化の悪い硬めの面をチョイスしてしまった場合、下痢を起こしてしまう可能性が有ります。
特に、インスタントや自作系は、「かんすい」を流しきれていない可能性が高いです。
ニンニクと下痢
「ニンニク」の場合、「アリシン」が原因で下痢を起こしてしまっている可能性が有ります。
「アリシン」は、殺菌や抗菌作用が強いです。
胃腸を刺激し過ぎてしまい、腹痛を伴う下痢を引き起こしてしまう場合が有ります。
特に、生のニンニクは殺菌や抗菌作用が強いです。
腹痛を伴う下痢を起こしてしまう可能性は高くなってしまいます。
プルーンと下痢
「プルーン」の場合、「ソルビトール」と呼ばれる人間では処理出来ない成分が関係しています。
ノンシュガー系の飲食物と下痢
ノンシュガー系の飲食物の場合、「キシリトール」「マルチトール」「エリスリトール」等の糖アルコール系の成分が含まれている事が関係しています。
これらの糖アルコール系の成分は、腸で消化吸収されにくいです。
体質や体調、摂取量によっては、腹痛を伴う下痢が起きてしまう場合が有ります。
下痢と腹痛が辛い時に確認したい事
明らかに通常とは違う強い腹痛を伴う下痢が起き、並行して嘔吐感や嘔吐、発熱等が有る場合、出来るだけ早く病院受診する事が望ましいです。
細菌や食中毒菌、ウイルス等に感染している可能性と消化器系の病気を発症してしまっている可能性が有ります。
腹痛を伴う下痢の場合、それどころでは無い場合が多いとは思いますが、その時の下痢便の状態と最近、排便異常が続いていなかったか?
等も確認して頂いた方が、病院受診した際の流れや処置もスムーズになります。
便秘が続いていませんでしたか?
例えば、頑固な便秘が続いている状況でしたら、腸内に腐敗化が進んだ便が蓄積してしまっていたり、腸内の悪玉菌が異常に増え過ぎてしまった事が腹痛を伴う下痢が起きてしまった原因の可能性が有ります。
血便や異常に細長い便が出ませんでしたか?
血便や「ボールペン」のように細長い便しか出ない状態が続いていたり、腹痛が続いた後に急に下痢が続いたのでしたら、「大腸ポリープ」や「大腸がん」等の腸を含めた消化器系の病気を発症してしまっている可能性も有ります。
いつもと違う下痢ではありませんでしたか?
元々消化の悪い繊維質が下痢と一緒に排出されている場合も有ります。
明らかに油のような物が浮いている場合、腸の処理能力を超えた量の油分を摂取してしまっていたり、水分の摂り過ぎや冷え等で胃腸の機能が低下してしまっている可能性も有ります。
一過性の下痢なら問題は無い場合が多いのですが、腹痛や発熱、嘔吐感や嘔吐、倦怠感や血便等が起きている場合は、無理せず病院受診する事が大切です。
最近、薬を飲み始めませんでしたか?
意外と見落としてしまいがちな事ですが、現在服薬している薬の副作用で腹痛を伴う下痢が起きてしまっている可能性が有ります。
特に「抗生物質」は、菌を抑える事が目的です。
腸内細菌にまで悪影響を与えてしまう場合も有ります。
下痢と腹痛が辛い場合
当たり前の話しになってしまいますが、あまりにも、腹痛を伴う下痢が続き、嘔吐感や嘔吐、発熱が続く場合、病院受診する事が確実です。
受診時にも同じ説明を受ける可能性も有りますが、食事や水分摂取等も気をつけておいた方が良いです。
特に嘔吐や下痢が起きている場合、通常よりも大量の水分が排出されてしまっている状態です。
脱水症状や近い状況 が起きてしまいがちですし、同時に電解質等が不足してしまい易いです。
無いとは思いますが、炭酸は、腸を刺激してしまいますので、状況が悪化する可能性が有ります。
ダイエット系の清涼飲料水にも注意が必要で、人工甘味料やダイエットシュガー系が含まれている場合が多く、消化出来ない成分が含まれている場合が有りますので、注意が必要です。
もちろん、冷たく冷やしてしまった飲み物も避ける必要が有ります。
特定のポタージュやミルク等のように、脂肪含有量が多い飲み物も避けた方が無難です。
最近では、身体に良さそうな印象を与える清涼飲料水も増えて来ていますが、飲む点滴と言われている「ポカリスエット」と、殆ど専用とも言える「経口補水液OS−1(オーエスワン)」が優秀です。
他にも、スポーツ選手が飲んでいるような清涼飲料水も複数存在していますが、「ポカリスエット」や「経口補水液OS−1」程ではありません。
食事に関しては、繊維質の多い野菜や刺激物、アルコールは控え、十分な睡眠と栄養補給が回復日数を左右します。
もちろん、身体を冷やさない工夫も必要です。
一般的に、一過性、もしくは3日程度であれば、急性の下痢、数週間から1ヶ月以上続くようでしたら、慢性の下痢だと言われています。
下痢と自律神経
元々、お腹が冷えてしまう事によって起こる腹痛を伴う下痢の原因、「自律神経」が関係している場合が多いです。
腸は、自律神経に繋がっていますので、左右され易いです。
冷えは刺激として受取られてしまい、自律神経が乱れ、腸管内の水分が上手く吸収されないまま、下痢が起きてしまう場合が有ります。
ストレスや生活の乱れ、睡眠不足やホルモンバランスの崩れ等が原因で自律神経が乱れてしまう事は有名だと思いますが、この時、腸も影響を受け易いです。
特に、
「今から◯◯しよう!」
「数時間はトイレに行けないな・・・」
「今から、重要な会議だ」
と言う急激なストレスや不安、緊張等を感じた時に決まって腹痛を伴う下痢が起きている場合、自律神経の乱れが原因の可能性が高いです。
悪化してしまった場合、「過敏性腸症候群」を発症してしまう可能性も有ります。
腹痛を伴う下痢が起こり易い病気
先程の「大腸がん」「大腸ポリープ」「過敏性腸症候群」の他に不屈を伴う下痢が起きてしまっている場合、
●「腸炎」
●「潰瘍性大腸炎」
●「クローン病」
●「大腸憩室炎」
を発症してしまっている可能性も有ります。
他には、「乳糖不耐症」と呼ばれる体質的な要因で腹痛を伴う下痢が起こる事も有ります。
大腸ポリープ・大腸がんと下痢
大腸ポリープと大腸がんは、腸管内に肥大化した腫瘍が出来てしまう病気です。
便が上手く通過する事が出来なくなり、「ペン」のように明らかに細長い便が出てしまうのが特徴です。
良性腫瘍を「大腸ポリープ」悪性腫瘍を「大腸がん」と理解されている方も多いと思いますが、良性が悪性化してしまう場合も多いと言われています。
便秘と下痢が交互に起こる事が有り、腹痛や血便が起きやすいと言う特徴も有ります。
特に、家系的に「がん」「ポリープ」が出来やすい場合は、注意が必要だと思います。
過敏性腸症候群と下痢
「過敏性腸症候群」に関しては、先程説明させて頂きましたので、省略させて頂きます。
腸炎と下痢
「腸炎」と言えば、細菌性やウイルス性等の食中毒が代表的です。
それこそ、少し重い位の腹痛を伴う下痢が数日続く程度の場合から、立っている事もやっとで、激しい腹痛と下痢、発熱と嘔吐を伴う場合まで様々です。
殆どの場合は、飲食物や海外旅行、外出時等、原因を把握し易い場合が多いです。
ですが、お手洗いのドアノブ等から「ノロウイルス」感染をしてしまう場合も有りますので、日頃から気を付けていたとしても、回避する事が難しい場合も有ります。
潰瘍性大腸炎と下痢
「潰瘍性大腸炎」は、腸に炎症が出来てしまったり、「ただれ」が起きてしまう事が起こる病気です。
腹痛を伴う下痢が起こる場合も有ります。
下痢に血液が混じってしまう場合も有りますし、血液を含んだ軟便が出てしまう場合も有ります。
クローン病と下痢
「クローン病」は、腸等の消化器系に炎症や潰瘍等が出来てしまう病気です。
先程の「潰瘍性大腸炎」と類似している点も多いです。
腹痛を伴う下痢の他に、発熱や便に血液が混じってしまったり、体重の著しい減少等が起こる場合が有ります。
「潰瘍性大腸炎」「クローン病」共に、慢性的な野菜不足や食事の欧米化、ストレス等が深く関係していると言われています。
大腸憩室炎と下痢
「大腸憩室炎」は、腸の内部から外側に向かって腸壁が袋状に飛び出したような状態になる「憩室」が、腸内圧上昇や食生活の欧米化等が原因で炎症が起きてしまった状態です。
「憩室」が腸内に出来ている方は多いです。
無症状のまま一生気付かないままだと言う方も多く、検査等で発見出来たからと言って、必ず炎症が起きてしまうと言う事では無いと言われています。
下痢等の排便異常や腹痛等で終わる場合も有ります。
ですが、悪化してしまった場合、腸に穴が空いてしまったり、炎症によって腸が塞がる場合も有ります。
最悪の場合、腹膜炎を起こしてしまう可能性も有りますので、あまり楽観視出来ないと言う意見も有ります。
乳糖不耐症と下痢
体質的に乳酸菌に含まれている「ラクトース」を分解する酵素が不足してしまっている事が原因で起こる症状です。
ただ、「乳糖不耐症」は、日本人の大半が当てはまると言われています。
ある日突然起こると言う事は少ないと言われています。
食後に腹痛を伴う下痢になるのは何故?
加齢や疲労、ストレスや荒れた食生活等が原因で、胃腸等の消化器系の機能が低下してしまっている場合も有ります。
季節的に夏であれば、
●水分摂取量が多過ぎてしまう事
●食べ過ぎ
●睡眠不足による消化器系の機能低下
●軽度の「食あたり」
●食中毒
等が重なりやすいです。
冬であれば、師走と言われる位ですので、忙しく、「お腹風邪」や「冷え」による消化器系の機能低下、忘年会シーズン等が重なりやすいです。
もし、腹痛を伴う下痢が起きているのでしたら、数日位前に何らかの変化が有ったのかどうかを思い出す事が大切です。
大半は、消化器系の機能低下が原因ですが、食品添加物やダイエット系甘味料、アレルギー反応も多いです。
全体の割合から見ると少ないのかも知れませんが、腸炎や過敏性腸症候群、大腸がん等の病気の可能性も出て来てしまいます。
異変を感じた場合、病院受診する事が確実です。
(参考「お腹が痛い!左下ばかり痛む時は危険?色々な病気について」)
急激に腹痛を伴う下痢が起きてしまった場合
明らかに異常だと感じる位の強い腹痛を伴う下痢と嘔吐感や嘔吐等が生じてしまっている場合、腸内の消化器系で炎症が起きてしまっている可能性が有ります。
正直、様子見をするか、病院受診をするかの判断規準は難しい所です。
数日前に摂取した食事内容等を思い出す事は難しいと思いますが、大きな判断規準になります。
また、月経等のホルモンバランスの崩れやストレスによって起きている場合も有ります。
毎月同じ月経前の時期に起き、どうしても我慢出来ない場合、医師に相談するのが1番です。
ストレスや不安、緊張等を感じる度に腹痛を伴う下痢が出てしまう場合は、自律神経等が関係しています。
自律神経の乱れが原因の場合、自力で原因を探し、改善していくのが理想的ですが、病院に相談して対処して頂くのも一つだとは思います。
ホルモンバランスやストレス、消化器系の機能低下等が原因の場合、安静にする事が1番大切です。
飲食物や冷え等が原因の場合、消化に良く温かい食事を心がけ、腹部を冷やさない、ミネラル等を補充した方が回復が早いです。
もちろん、1番効果的な事は睡眠ですが、炭酸やアルコール、刺激物や繊維質を控える事、下痢を我慢しない事が大切です。
定期的に腹痛を伴う下痢が起きてしまう場合
先程のように、月経等のホルモンバランスの崩れやストレスによる自律神経の乱れが原因の場合が多いです。
ただ、腹痛を伴う下痢と便秘が交互に来る場合は注意が必要です。
普段は何ら問題の無い通常便でしたら良いのですが、長い便秘が続き、急に腹痛を伴う下痢が起きてしまっている場合、「痙攣性便秘(けいれんせいべんぴ)」が起きてしまっている可能性も有ります。
この状態が、交換型の排便異常と呼ばれる状態です。
ストレスだけでは無く、睡眠不足や野菜不足等が続いてしまい、腸内環境が悪化してしまっている場合に起きてしまい易いです。
腸内に腐敗化が進んでしまった便と悪玉菌が生成する人体にとって有害なガスが蓄積してしまった結果、腹痛を伴う下痢が起きてしまった可能性も有ります。
この場合、便秘だけでは無く、軟便と交互に起こる場合も有ります。
人体にとって有害なガスは、
●乳製品が腐ったような臭いの「酪酸ガス」
●卵が腐ったような臭いの「硫化水素ガス」
●肉等のタンパク質が腐ったような臭いの「二酸化硫黄ガス」「二硫化炭素ガス」
●お手洗いのような尿臭の「アンモニアガス」
●生臭さや魚臭さの「ホスフィンガス」
●便臭の「インドールガス」「スカドールガス」
等です。
これらのガスは、おならが臭い原因となる物質です。
明らかに以前よりも臭くなってしまった場合、注意が必要です。
主に腸内の悪玉菌が生成するガスですので、悪玉菌が増える原因となる、野菜不足や肉中心の食事生活、睡眠不足や腹筋の低下等を気をつける必要が有ります。
腹痛と下痢、嘔吐が辛い場合
今まで、腹痛を伴う下痢の原因は、飲食物やストレス、腸を含む消化器系の機能低下、腸内環境の悪化やアレルギー等が原因として多いと説明させて頂きました。
下痢と並行して、嘔吐を伴う場合、体内に侵入して来た菌を強制的に体外に排出させようとしている場合が多く、何らかの食中毒等に感染してしまった可能性も有ります。
最近では、ノロウイルスが定期的にニュースや新聞等で取り上げられていますので、「食中毒=ノロウイルス」と言う印象を持たれていると言う方も多いと思います。
特に感染者が軽く触った物だけでも簡単に感染してしまう程強いので、普段から意識していない場合は、なかなか避ける事が難しいです。
飲食店内での食事が原因であれば、「運が悪かった」と諦めるしか無いようなケースさえも有ります。
また、食中毒と言っても、
●傷口や不衛生な素手から感染する「黄色ブドウ球菌」
●発酵食品や肉加工食品から感染する「ボツリヌス菌」
●温かい温度帯で真水洗いしていない海産物から感染する「腸炎ビブリオ」
●肉類や鶏卵、内臓から感染する「サルモネラ菌」
●肉類や生肉、非加熱牛乳から感染する「カンピロバクター」
●主に感染者を媒介として感染する「大腸菌」「セレウス菌」「ノロウイルス」
●肉加工食品や加熱していない牛乳を使用した食品から感染する「リステリア菌」
●集団給食やお惣菜等から感染する「ウェルッシュ菌」
●汚染された飲食物から感染する「エルシニア菌」
等が食中毒としては多いです。
海外旅行やレジャー、外食や中食等が食中毒の原因としては多いのですが、毎日食べている弁当屋さん等でも、食中毒に感染してしまう事は有ります。
嘔吐感や嘔吐、発熱等が続く場合は、病院受診が理想です。
もし、下腹部痛に関連する病気が気になる場合は、「下腹部痛が起きた時に疑うべき病気と緊急性【必読】」の記事も参考にしてみて下さい。
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