「麻」素材を使用した衣類の中で一番知名度が高いのは、「リネン」だと言われており、「ラミー」はその次に使用頻度が高い「麻」素材だと言われています。

「夏向き」素材の代表素材とも言え、通気性の良さ等から乾燥が早く「生乾き」になりにくく衛生的です。

「臭い」の原因となる「カビ」「雑菌」の増殖を防いでくれますが、天然素材ですので、「カビ」「雑菌」の侵食を受けやすい傾向が有ります。

「リネン」や「ラミー」等の「麻」繊維は、他の天然素材と比較した場合、「虫」に強い方ですが、天然素材には変わりありませんので、「虫干し」等を行っていない場合、「虫食い」の被害を受ける可能性は有ります。

リネンとラミーの違い

「リネン」と他の「麻」素材との違いは、「繊維の細さ」「肌触りの良さ」「通気性」「繊維自体の強さ」等だと思います。

また、「ラミー」と「リネン」や他の「麻」素材との違いを挙げる場合、「繊維の形状」「通気性」「強さ」です。

「繊維」の形状自体は、「リネン」や他の「麻」素材よりも太さと長さが有ります。

「繊維が太く長い」と言う違いが有りますので、通気性に優れている事、生地自体に独特の「ハリ・コシ」が生まれる事等の特徴が有ります。

この特徴から、梅雨に差し掛かる頃や本格的な夏が始まる頃に気になる「汗」や「雨」、「湿気」等のような「水分」の吸収と発散に優れており、「リネン」や他の「麻」素材の中でも一番強いです。

「繊維が太く長い」と言う特徴は、仕上がりにも特徴が有り、「白っぽく絹に似た見た目に仕上がる」と言う違いも有ります。

一方、「リネン」は、素材の風合いを生かした生地にした場合、どことなく「ベージュや黄色っぽい」ような風合いに仕上がります。

ただ、「ラミー」の「繊維が太く長い」と言う特徴は、言い方を変えてしまうと「粗い」と言う意味ですので、「リネン」や他の「麻」素材と比較した場合、「独特な肌触り」が気になると言う方も居られます。

また、他の繊維と比較すると「伸縮性」がそこまで期待出来ませんし、「縮み」「シワ」「ヨレ」等が有りますので、今まで化繊素材系の素材を使われて来たからすれば、若干扱いにくく感じてしまうかも知れません。

ある意味「じゃじゃ馬」的な要素が有る繊維の一つですが、それ以上の魅力が有る事も確かですし、少しだけ意識するだけで十分だと思います。