たけのこは「冷凍保存」するとどうしても「スカスカ」になってしまいますが、「砂糖」を使用する事によって、ある程度は防ぐことは可能です。

短い期間しか採れない「旬」の物として有名ですが、一年中楽しみたい所だと思います。

肉や野菜に関してもそうですが、保存方法が冷凍だとどうしても「冷凍焼け」を起こしてしまいますので、「砂糖」を使用した保存方法は、色々と応用が効くので便利です。

砂糖と冷凍

通常、何もしない状態で食品を保存する場合、どうしても食品中の水分が冷凍される時に体積が増えますので、繊維等を押しのけてしまいます。

解凍される時には、その押し広げられた分の「隙間」が出来てしまいますので、「パサつき」が出てしまいます。

食品を砂糖水で浸した場合、砂糖が食品の水分と結び付きますので、解凍時の水分の流出をある程度防ぐ事が可能です。

もちろん、たけのこに関してもそうですが、食品の味が変わってしまう程砂糖を加える事は有りませんので、料理の味が甘ったるくなると言う心配も有りません。

砂糖を使用した冷凍方法

砂糖水の比率は、水分に対して0,1%程度で十分で、ジップロック等に「たけのこ」と砂糖水を入れて保存する方法と、冷凍可能なタッパ等に「たけのこ」が完全に浸かるように砂糖水と一緒に保存する方法が有ります。

また、一度冷凍させてから砂糖水に漬け、その後にラップで包んで再冷凍する方法も有ります。

この場合は、凍ったままの状態の「たけのこ」を砂糖水に浸し、ある程度砂糖水が着いた状態でラップする事が重要です。

これは、「氷衣(グレーズ)」と言う冷凍食品を製造する上で行う工程の一つで、凍った物を水分に漬ける事によって、表面を氷の膜で完全に覆ってしまう事が目的です。

最近の魚介類等の冷凍食品の表面に「氷の膜」のような物が覆っている場合が有ると思いますが、それが「氷衣(グレーズ)」と言う冷凍保存方法の一種です。

たけのこの保存方法で人気な方法

もし、あらかじめ調理方法が決まっている場合は、「たけのこ」やその他の具材をカットして軽く下茹し、調味液に完全に浸した状態でジップロックやタッパに入れておくのも便利です。

美味しく解凍するコツは、解凍する時に「冷凍焼け」を起こしてしまった部分を「お湯」や「水」で洗い流してしまったり、包丁等で削り落としてしまう事です。

もちろん、空気が当たって冷凍焼けを落としてしまう場所に「落としラップ」をしても良いと思います。

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